南アの高峰 悪沢岳 日本百名山 その４２

　好天の朝、一晩よく寝たので疲れはとれた。

　荒川岳の山腹を登る、このときのお花畑は花の咲きがあまり良くないようであった。荒川前岳で荒川大崩壊を覗き込む、もうじき荒川岳は崩れてなくなりそうである。中岳を通り稜線を歩き、岩の積み重なる悪沢岳の頂上を踏み、山々を眺めながらしばしの憩い。

　悪沢岳から荒川岳、赤石岳と日本屈指の高さと重厚さを持った山岳が並ぶ。

　荒川小屋のテント場に戻り、山懐で景色をみながらビールを飲んでゆっくり泊まるつもりでいたら、仲間達は「すぐ下ろう」と言う。テントを撤収して大聖寺平を経て小渋川の広河原まで下り、川原でずっと持っていた酒を飲んでこの山行の打ち上げ。

　川原に咲く、紫色の花はブッドレアと後で知った。

　　　　平成８年８月９日～１０日　 悪沢岳　 日本百名山その４２

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