黒斑山や前掛山から浅間山を仰ぐ 日本百名山 その54 [日本百名山を訪ねて]
黒斑山
白根山から嬬恋に下り、湯の丸高原の地蔵峠に出て、篭ノ登山の山腹の悪路を走り、車坂峠へ着く。 あさま2000パークスキー場のアストリアホテルに泊る。シーズンオフで割安。
車坂峠から車坂山を通り、避難小屋などみながら、火口原に向かって切れ落ちた崖に沿って山稜を辿り、黒斑山に着く。 黒斑山山稜の崖が一気に落ち込み、見下ろす底に草原や砂漠が広がり、その向こうに溶岩と砂礫の浅間山の全容が姿をみせる。 この先入山禁止とはいえ、浅間山の山腹にすじを引く登山道がみえる。 浅間山山頂まで行ってみたいが、入山できるようになるのはいつなのか。
平成12年7月22日 黒斑山(浅間山代替) 日本百名山その54
前掛山
その後、浅間山の山頂により近い前掛山へ登る機会を得た。 山の会の仲間達と、浅間山荘から樹林の中を登り、そそり立つ牙山の岩峰と急峻な黒斑山稜の間を辿り、硫黄くさい沢をわたり、火山館で一息。草原に木立の混在する路をたどり、やがて火山礫の登りとなる。山頂へ立ち入り禁止の標示をみて、火山弾に潰された鉄筋のシェルターを覗き込み、前掛山の山稜をのぼる。浅間山の山腹にできた火口の外縁山稜の最高点が前掛山山頂。 前方に手に取るように浅間山の山頂が望める。山頂を歩く人の姿もみえる。見下ろす崖の底から薄く火山のガスが湧いている。 薄暗くなる頃、浅間山荘の駐車場にもどる。浅間山荘の赤い湯の温泉に立ち寄り汗を流す。 (平成19年9月29日 前掛山)
・ ・ ・
浅間山を大きく望む 佐久とか小諸とか追分という名に、昔日を想う。
・・・旅人の群れはいくつか 畠中の道を急ぎぬ
暮行けば浅間も見えず 歌哀し佐久の草笛・・・
コメント 0