山奥深い 水晶岳 日本百名山 その99 [日本百名山を訪ねて]
暑い日が続いているとき、水晶岳を目指した。
新穂高温泉の駐車場に車を置き、川沿いの道を歩き、わさび平の木立の中にテントを張った。
早朝わさび平をたち、鏡平を経て弓折分岐へ、そこから花の咲く稜線を辿る。
雲間に槍が見え隠れする。
お花畑の先、はるかかなたに目指す水晶岳の姿を望む。
双六から巻道ルートを行く。
山肌に咲き乱れるお花畑、
幾く筋もの雪解けの流れ。
若いとき、この山を歩いたときの感動がよみがえる。
山々に囲まれた三俣山荘の天幕場にテントを張る。
何度かここにテントを張ったことがある。 冷たい雪解け水、流れの脇に咲く花、周りに聳える山々、記憶は今も消えはしないが、それからもう永い年月が過ぎた。ここへくるときは、あの頃のようにテントをはり、山の息吹に浸ってみたいと思っていたが、体力に自信がなく、何年も見送ってきた。
今、なんとかテントをここまで担ぎあげることができた。
霧の朝、黒部五郎岳へ向かう友達を見送ったあと、水晶岳を目指した。
流れに沿って咲く花々を見ながら黒部川の源流を辿る。
流れから離れ、尾根道を登る。
水晶小屋をを過ぎるとなだらかな稜線を歩く、いつしか霧もとれ、向かう水晶岳が黒い姿を見せる。
北アルプスの奥深くに聳える岩峰。
岩稜をひと登りで水晶岳の山頂。
今 その頂に立った。
周囲を取り囲む北アルプスの山々。
連なる山々の景観に圧倒されしばし見入る。
鷲羽岳を経て、槍ヶ岳や黒部源流の山々を望み、
三俣のテントに戻り、今登ってきた水晶岳あたりをあらためてながめたりした。
ほどなく 黒部五郎岳をめざした友達ももどった。
ビールが旨い。
翌日 三俣蓮華岳から双六岳を経て、新穂高に下り、温泉で山の汗を流した。
平成25年8月9日 水晶岳 日本百名山その99
99ですか。 素晴らしい、私はまだ77です。 もうすぐですね。
by Jetstream777 (2013-10-02 23:43)
Jetstream777さん
コメントありがとうございます。返信遅れすみません。
来年の夏に黒部五郎岳へ行きたいと思っています。
by FSC梓 (2013-11-06 20:13)