皇海山 日本百名山 その80 [日本百名山を訪ねて]
ずっと昔 若い頃の冬 友達と足尾の奥の皇海山をめざした。 間藤駅をおり、精錬所などをみながら松木沢へ向かう、雪の積もった歩きにくい河原歩き、険しいウメコバ沢を眺めたりし、モミジ尾根に取り付く。手で雪をかき分ける深いラッセルとなり距離が稼げない。樹林の中で雪に埋もれてツエルトでビバーク。翌日も雪の中でもがきながら国境平へ着いたが、もう山頂へ行く時間はなかった。
皇海山は深い雪に阻まれた。 帰りの車窓から眺める足尾の山肌は荒涼としていた。 (S42.2.10~11)
すでに還暦もすぎた秋 友達3人で皇海山をめざした。 吹割の滝近くの木立の中のキャンプ場に泊り、道の悪い林道を走り、登山口の林道スペースに車を停める。皇海橋から沢沿いを辿り、樹林帯を登り稜線のコルへ着く、小雨模様で展望はない、濡れた笹や草でズボンの裾を汚しながら木立に囲まれた皇海山山頂に立つ。皇海山はずっと雲に覆われていた。
平成17年10月9日 皇海山 日本百名山その80
帰りに吹割の滝に下りてみた。
悪路と車
60歳になる頃、林道や雪道を走ることを考え 車高の高い4駆のRV車を買った。 この皇海山の悪路を走る事も頭の隅にあった。 今は林道も山の奥まで舗装されていて、4駆や車高の高い車でなくてもたいていの山へ入れる。 とはいえ この皇海山の林道、遠山川の林道や冬の志賀高原などの雪の積もった道を走るときはこの車が心強い。 また 一人での山麓の夜は車で過したりする。北海道へ行った時は雨の日が多く、テントより車が良い寝床となった。 九州や北海道などにも行き かなりの距離を走り少しキズはついているが、この車にはもうしばらく乗ろうと思っている。
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