アルペン的な金峰山 日本百名山 その12 [日本百名山を訪ねて]
高校3年生の正月、初めての冬山。従兄と増富鉱泉から富士見平を経て、雪の金峰山に登った。 昭和38年正月
秩父にあって、樹林帯を抜け出たアルペン的な風貌の山だ。山頂の大岩には、私の高校の名前が大きくいたずら書きされていた、何年か前の先輩が印したものだろう。
雪の頃 御坂から車で下ると 甲府盆地の向こうに連なる秩父の山波の中に ひときわ白い金峰山がみえる。
八ヶ岳から遠く金峰山を望む高校を終わる頃 秩父の大滝村から中津川を辿り、雪の三国峠を越え落葉松林を下り、澄んだ流れにかかる古い木の橋をわたり梓山に入った。梓山のひなびた山村のたたずまいが心に残った。
子供達がまだ小さい頃の夏 家族で その梓山の近くの民宿に泊まり、廻り目平を経て金峰山に登った。 梓山付近は舗装道路が整備され、山すそにはレタス畑が広がり、 昔日のひなびた山村の面影はなかった。
60歳がちかずいた頃、大弛峠からシャクナゲを眺めたりしながら金峰山を往復した。五丈岩にかかれていた高校の名前は年を経て消えなくなっていた。
平成14年6月16日
瑞牆山から金峰山を望む
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