北岳 お花畑とバットレス 日本百名山 その１７

　大樺沢の二俣にテントを張りバットレスを狙ったが、台風の直撃をうけ、逃げ帰っていた。　　　　　　　

　その翌月 日帰りで再トライ。

　見上げるバットレスは雪に覆われていた。いくつかのルートに分かれバットレスに向かった。私は頼りがいのある先輩と２尾根に取り付いた。距離は短いが手強い壁で、上部のかぶり気味のところでトップの先輩の動きがとまる、かなり時間がかかったが、粘ってこの壁を抜けた。

　                                                                                       　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　北岳の頂上を踏んだときは夕暮れが迫っていた。　　　　昭和４１年１０月２３日　

  それから数年がすぎた春、

　バットレス４尾根を登り、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　 残雪の北岳山頂に立った。　　　　　　　　　　　　　（昭和４６年５月１６日）　

　年が過ぎ、岩登りから遠ざかってしまった。

　夏　友達三人で北岳を目指した。大樺沢から八本歯を経て、北岳南斜面の花畑に咲き乱れる花たちを眺め、北岳山荘にテントをはり、翌日間ノ岳に登った。　　　　　　　　                                                                    　　（平成８年８月１０日～１１日）

　それから何年か経った夏、山の会の人たちと白峰三山に登った。

　大門沢から農鳥岳に登る。

 　岩稜に咲く花たち。

　間ノ岳や３０００ｍ峰の続く高い稜線をたどる。

　北岳の山頂に立った。

　お花畑の中を通り、

　八本歯の崖に咲く花に足をとめ、

　大樺沢に花をさがし、

　広河原に下った。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（平成２０年８月９日～１１日）

　キタダケソウはまだ目にしていない。

　もう かなわないかもしれないが、中央稜には若干の心残りもある。

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