紅葉と新雪の鳥海山 日本百名山 その91 [日本百名山を訪ねて]
庄内平野の北に、日本海の風をうけて聳え立つという鳥海山をいつか訪ねてみたいとおもっていた。何年か前 月山に登ったとき、雲間のずっと先に頭を突き出し颯爽とした鳥海山の姿を見た。
昨年の秋、山の仲間達と鳥海山をめざした。
長いドライブをして庄内平野の日本海近くを走り、鳥海山麓のツリーハウスに泊る。
朝、登山口の駐車場に着くと、冷たい風が色づいた木々を揺らす。
滝の小屋を経て、赤や黄色に彩られた木々の中を登り、
河原宿小屋辺りには、流れる霧の切れ間に草原が広がる。
草原は今草紅葉、いまだ残る残雪をみる。
登るにつれ、霧氷が潅木を白く飾る。
登る斜面は濃い霧が流れ、木や岩は霧氷が覆う。
稜線にでると、吹き付ける風、流れる霧、白い山稜。
雪とエビのシッポに覆われ霧の流れる外輪山稜を辿り、
外輪山稜の七高山山頂へ着く。
二人で外輪山稜を下り、新山山頂をめざす。
雪に覆われトレースのない、外輪山稜をくだる、まだ残る雪渓の下を横切り、
雪と岩の斜面を登り、岩峰の上にでるが、山頂ではないようだ、そのむこうの岩峰がもっと高そうだ。
岩峰を下り、岩を上り下りし、
岩の間を抜け迷路のような岩場を辿り、
鳥海山の新山山頂の岩峰へ登る。
霧が飛び、先ほど辿った外輪山稜が白い姿をみせる。
山頂を下り、外輪山稜へ登り返し、
新雪の山稜をあとに、先に下った仲間と合流し、
紅葉の山麓へもどる。
平成20年10月11日~12日 鳥海山 日本百名山その91
秋田を離れて、こちらの神奈川で仕事をしている人と何度か話したことがある。ときどき思い深そうに鳥海山の話をしていた。
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